昼間急に意識が飛ぶのは睡眠不足が原因?

日中、まるで「意識が飛ぶ」かのように猛烈な眠気に襲われることがあります。

これは何が原因で起こるんでしょうか?

意識が飛ぶ原因とは

昼間、意識が飛ぶほど猛烈に眠くなる原因としては2つ考えられます。

目次

インスリンの過剰分泌

昼食後や糖分を摂った時に血糖値が上がると眠気に襲われることがありますが、これはインスリンが分泌されすぎることによって起こるものです。
インスリンは上がった血糖値を元に戻すために分泌されるのですが、逆に下がりすぎてしまい低血糖状態になることによって「強い眠気」が起こります。
昼食の場合、炭水化物が主成分である主食のみを食べるとこの現象が起こりやすくなりますし、早食いも血糖値を急激に高めますからインスリンの過剰分泌につながりやすくなります。食事直前から食事直後にかけて水分を大量に取るのも内蔵に負担がかかりますから得策といえません。

ナルコレプシー

あと考えられるのが、「ナルコレプシー」という病気によるものです。「ナルコレプシー」という言葉には「睡眠発作」という意味があり、その通り突然発作的に猛烈な眠気が襲ってきます。
ナルコレプシーの症状の中で最も代表的なものが「日中の過度の眠気」で、どの患者にもこれが見られます。
これ以外には、中途覚醒、熟睡困難を伴う「睡眠障害」、感情が高ぶった時に突然脱力する「カタプレキシー」、睡眠に入る時に強い幻覚を見る「入眠時幻覚」、いわゆる「金縛り」状態になる「睡眠麻痺」、眠った感覚がないにもかかわらず直前の記憶がない「自動症」などがナルコレプシーの主な症状になります。

意識が飛ばないようにするには?

先ほど述べたような原因で猛烈な眠気が起こるということは、この原因をなくしてしまうことが講じるべき策となります。
まずインスリンの過剰分泌が原因の場合ですが、とるべき対策は以下の通りです。
食事の時は主食だけでなくおかずも食べる
できるだけゆっくり食べる
食事直前から食事直後までの間は水分をとらない
おかずも食べることやゆっくり食べることによって血糖値の上昇を少しでも抑え、水分をとらないことによって必要以上の内臓の活動を抑えるということですね。
続いてナルコレプシーが原因の場合ですが、この病気には根本的な治療方法がまだ見つかっていません。体内のリズムを整えるため薬を投与することやあえて昼寝を多用するという対応策をとられることが多いようです。あとナルコレプシーによる発作的な睡眠は自分の意思ではどうにもならないので、周りに理解者がいるだけでも過ごしやすさはかなり変わってくるでしょう。
この2つの原因に対する対処以外には、「熟睡できる体作り」が有効です。大きく2つのアプローチからなりますが、共通する意図として「いかに就寝時に『睡眠ホルモン』の別名があるメラトニンを多く分泌させるか」というのがあります。

トリプトファンを積極的に摂取する

トリプトファンは体内で「幸せホルモン」ことセロトニンという形で合成され、さらにそのセロトニンからメラトニンが生成されるため、快適な睡眠を得るためには大事な物質です。
トリプトファンは人間の必須アミノ酸の一つで、外部から摂取する必要があります。
トリプトファンを含むサプリメントはいろいろ発売されていて、それを摂取するという方法ももちろんありますが、食事でも容易に摂取することができます。トリプトファンが豊富に含まれる食べ物には、
うどんやそばなどの麺類
イモ類、特に里芋
アズキ、インゲン豆などの豆類
アーモンド、くるみなどの種実類
などがあります。積極的に摂っていきましょう。

朝日光を浴びる

朝、さらに具体的にいうと就寝の14時間前に日光を浴びることも重要です。
なぜ『就寝14時間前』なのかというと、日航を浴びて体内時計がリセットされてから約14時間後にメラトニンが分泌されるためです。
これで体内のリズムをしっかり整えていこうということです。

昼間の眠気には要注意

意識が飛ぶほどの猛烈な眠気に襲われる方は、以上のことを参考にしてください。
結局大事なのは『熟睡できる体』を作ることなのだということもわかりました。これはどのような睡眠の問題でも重要な対処法となりますのでおぼえておいた方がよいでしょう。
それではみなさん、よい眠りを!

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